韓国でさえ法律で禁止                                      トップへ戻る       



ありし日の韓国式パチンコ

台湾ではもう随分前にパチンコが法律で禁止になっていたが、あの韓国ですらも2006年にパチンコが法律で禁止になっていたようだ。コンビニ並みに出店して、客相手にやりたい放題をやっている私設賭博場を禁止するのは、国民をきちんと守る国家なら当然のことだろう。韓流だ韓国ドラマだと、日本人の嫌がる韓国情報を日本人の洗脳のために執拗に垂れ流す日本のマスコミは、韓国のパチンコ禁止のニュースに限っては全く流していない。政治家が国会で話を出したという形跡もない。この一事を持って、日本のメディアや政治家を裏から牛耳るのは一体何者なのか?察していただきたいものである。

以下は若宮健レポートより転載

韓国はパチンコを法律で禁止

6月末に韓国のパチンコを取材したくて韓国へ飛んだ。驚いたことに、昨年暮に韓国ではパチンコが法律で禁止されていた。パチンコ屋はすべて撤去されていて看板も残っていなかった。日本のマスコミは韓国のパチンコ禁止を何故か報道していない。不思議である。

 韓国でもパチンコの被害は大きかったと言う。それにしても、政府の判断でパチンコを禁止したのは素晴らしい決断である。日本とは大違いで、日本ではパチンコの被害が益々増えているのに放置されている。

 韓国でも、パチンコ絡みの事件が絶えることがなかったと言う。判決が下りた事件を少し紹介してみる。熱くなり易い国民性を持っているので、パチンコの弊害は大きかった。

 忠州市に住むチャン容疑者は今年(〇6年)3月4日、同ゲームで1日150万ウオン(日本円15万円)を失ったことに腹を立て、ガソリンを持ってきてゲーム場に火をつけた。チャン容疑者には懲役3年6ヶ月の実刑が宣告された。

 果物の露天商を営んでいたチョン容疑者(47)は同ゲームで96万ウオン勝った後、一瞬でそのすべてを失った。腹が立ったチョン容疑者は兇器と工業用のアンモニア水でゲーム場の従業員を脅し「300万ウオン出せ。これをまけば全員死ぬ」と脅迫した。ゲーム場の主人の通報により捕まったチョン容疑者は懲役2年に執行猶予3年が宣告されたる

 日雇い労働をしていたカン容疑者は同ゲームで大損をした。そして従業員に「社長と話しがしたい」と言ったが、これを拒否されると、消火器でゲーム2台のモノター(時価300万ウオン相当)を叩き壊し、従業員に暴力を振るった。カン容疑者は罰金200万ウオンの支払いが命じられた。

 韓国でも、コンビニよりも多い1万5000軒のパチンコ屋があった。そして、夜通し営業していた。日本円にして3兆6500億円にまで規模が大きくなった。韓国の3兆円は日本の30兆円と変わらないので、規模でも日本と同じ程度に膨らんでいたから、被害も大きくなったようだ。

 被害が増大するにつれて、大統領の甥がギャンブル利権で追及されたり、マスコミも盛んにパチンコの被害を取り上げた。まだ日本と比べれば、韓国政府もマスコミも良識を持っていた。パチンコが法律で禁止されたことは素晴らしい決断であった。

 パチンコを禁止したら、消費が伸びているという。それは、間違いないだろう。日本もパチンコを禁止すると消費利低迷から脱出できるのに、政府も、経団連も分かっていながら何故かパチンコに触れたがらない。

 消費の低迷は特に自動車に影響が大きい。車の販売は30年前の水準まで落ち込んでいる。パチンコで浪費される30兆円は、特に車のような高額商品に影響が大きい。年間30兆円がパチンコで消えている。車が平均一台150万円とした場合、2000万台分がパチンコに浪費されている。車が売れないのも無理はない。

 若者の多くは、スロットやパチンコで負けつづけて、車を買うお金がなくなっているのである。学費をつぎ込んだり、給料を丸々つぎ込んだり、スロット依存症が原因で大阪と横浜で母親殺しが2件も発生している。

 某テレビ局では、以前「パチンコ依存症」を取り上げて2回も放映した。その後、パチンコ台のメーカーからCMの依頼がきたら、嬉々として応じ、今では夜となく昼となくパチンコ台のCMを垂れ流している。日本のテレビ局は“マツチポンプ”もやるのか、と言いたい。

 国を壊しているパチンコ台のCMを垂れ流す日本のテレビ局。キャンペーンを張り、ついにはパチンコ禁止まで政府を追い込んだ韓国のマスコミ。そして、キッパリとパチンコを禁止した韓国政府。

 どちらの政府が良識を持っているか、どちらのマスコミが良識を備えているかー言うまでないことである。それにしても、この国は酷い国である。                                                                                                                                                                          

2007/07/17


続・韓国は法律でパチンコを禁止

「ソウルで見たパチンコ屋の残骸」

最近、私のホームページのカウンターが急激に上がった。最初に、どなたかが『若宮健リポート』の「韓国は法律でパチンコを禁止」を紹介してくださって、その後、数人の方が紹介してくれたのが、カウンターが上がった原因と分った。

 どうやら韓国のパチンコ禁止を、この目で見て、最初にリポートしたのは私が最初であったようである。韓国のパチンコ禁止を知ることが出来て良かったという意見が多い。

 10月8日、パチンコ屋の経営者が、6億円の結婚披露宴をニューオータニで行って、テレビ局が馬鹿騒ぎして、元総理から警察官僚まで披露宴に出席した。あの馬鹿騒ぎをテレビで見て、この国に失望した。

 6億円の中には、自己破産に追い込まれた人のお金や、一家離散に至った人のお金も含まれていたはずである。それを考えると本当に酷い国だと思う。私のリポートに多くのアクセスがあって、この国もまだ捨てたものではないと思った。良識や正義感を持って、この国のありように怒りを感じておられる方が少なくないことを知った。

 多くのアクセスにお答えして、「続ー韓国はパチンコを法律で禁止」を書いた。今回は、ソウルで見た、パチンコ屋の面影を残していた建物の写真を紹介させてもらう。アップにすると分るが、看板は塗りつぶされ、ドアの取っ手には鎖が巻かれている。

 私は、竹島の問題などを考えると、韓国は好きな国ではない。しかし、好きでなかろうとも、良いことは良いこととして認めて紹介したい。韓国も、殺人事件が発生するほど、過熱していたが、日本のように「パチンコ依存症」による、親殺しが2件も発生するほどではなかった。

 ご存知でない方のために少し説明を加えると、パチンコ台はすべて日本の機械で、リーチなどもそのままだが、玉の代わりに商品券がでる仕組みである。姑息な手段で換金している日本よりも、潔さがあったと思う。

 日本は、「パチンコ依存症」による犯罪の多発、一家離散、親殺し等など、韓国よりも酷い状況にあるのに放置されていて、パチンコ屋の経営者は6億円の結婚式を挙げて高笑い。良識の欠落した国と言っても過言ではない。

 先日、『テレビ埼玉』を見ていたら、パチンコの“ヨイショのトーク番組”を放映していた。その番組には、テレビやラジオで活躍している、エコノミストのM・Tが出演していて、「パチンコは日本の文化だから、世界に広めよう」と発言したのには、呆れて開いた口がふさがらなかった。

 普段、世界経済がどうとか、日本経済の現状などと、偉そうなことをいっているエコノミストが「パチンコは日本の文化だ、世界に広げよう」と発言する恥かしい国なのだ。

 あれを見て、この国はエセ学者やエセ文化人が多すぎると実感した。真面目に働いている人をリストラするよりも先に、エセ学者やエセ文化人のリストラこそが必要だと思った。何故ならば、彼らの言動は国民に与える影響が大きいからである。

 日本のマスコミの多くは、CMを餌にパチンコ業界に取り込まれている。友人の新聞記者は、パチンコの批判記事を書くとボツになると嘆いていた。日本のメディアはパチンコの被害を批判する良識も失っている。むしろ業界を庇っている。

 韓国のパチンコ屋の残骸を写真で見て欲しい。ドアには鎖が巻かれている。この写真のように、日本のパチンコ屋のドアの取っ手に鎖が巻かれる日が来ることを心から願っている。

 私の取材では、真面目な人ほど「パチンコ依存症」で苦しんでいる。ほんの一握りのパチンコ業界関係者や警察官僚の莫大な利益のために、100万人以上の人が依存症で苦しみ、依存症の被害者を放置している国は、国家としての体をなしていない。酷い国である。

 パチンコの問題に関しては、パチンコを禁止した韓国を見習うべきである。
                                                                  
2007/11/28

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